こんにちは、レーシングポニー山田です。


2010.03.12 Friday | category:仕事の話

 皆さんこんにちは。僕の小さい頃の大きな夢の一つ「フライドポテトをたらふく食べる」ってのをそういえばきちんとした形で実施していないじゃないかと今ふと考えまして、明日か明後日にもすぐ近くのマックに行って、ポテトのLを3つ買おうじゃないかと企んでいることでお馴染みの、山田・レーシングポニー・大人買い・和史です。

 また一つ、僕のミドルネームが増えました。まぁ、勲章みたいなもんです。


 さて、店の方にも書いたんですが、先日ついに山田がですね噂の道具、レーシングポニーを購入してしまいまして、これがもう使ってみたらとんでもなく便利なもので、この革の仕事を始めて今年で足掛け9年目の山田としては一体どれだけの時間を無駄に過ごしてきたのかと思うわけでぇございます。

 そのようなわけで、早速お見せしましょう。
 これが噂のレーシングポニーです。




レーシングポニー



 はい。どうですか皆さん。これです。使いやすそうでしょ?


 オーマイガ。 何だこれはと思っている方が多々いらっしゃるんじゃないかと思いますので、これをちょっと倒してみます。



その二



 はい、倒れましたねー。




 はーーい。




 倒れましたー。




 えーと結局のところ、これの先端の部分に手縫いをするものを挟んでですね、そんでこの、上手い具合に縫っていくというスグレモノなんです。


 先端はこうです。



挟む


 なんかクチビルみたいになっている部分には自分で薄い革を貼りつけて、ここに挟むものに傷が付かないような優しさを見せています。優しいんです。

 以上、レーシングポニーでした。



 それとついでに、このところアリノハネのポストカードみたいなものをそろそろ作りたいぞと考えていまして、昨晩こそこそと適当に描いた山田のイラストをお楽しみ下さい。




原画



 いつもこのように普通の白い紙に細めのボールペンで絵を描いて、一番安価なフォトショップ、なんだっけ? なんとかっていう1万円くらいで買ったソフトを使って塗り絵大会を行います。


 それでこうなりました↓





こうです




 というか、この絵は一体何? 誰なのさ? と思う方もいらっしゃると思うんですが、僕だって知りません。

 ただ一つだけわかっている情報としてはですね、ポーランドの貴族の服装がこんな感じだったんだとお考え下さい。えーと、大体1333年〜1434年くらいですね、そうです。そうなんです。




 誰も信じて無いですよね?




 そっか、やっぱり俺の話なんて誰も信じてくれないんだ…。





 もういいや、じゃあ本でも読むわ。




















赤い人






久々に革包丁を買ったべさ


2010.03.05 Friday | category:仕事の話
革包丁

 仕入れついでに、そろそろ買おうかなぁと前々から思っていた革包丁を購入しました。
 今までは通常3丁で色々やっていたんですが、本日からはこの新入り包丁が参入することで包丁たちの熾烈なポジション争いが勃発しそうです。

 もう何年も買っていなかったので、この長さのものは特に最初とまどいそうですが、先輩包丁達の長さくらになってくれたらメインの座はこの新入りになることでしょう。
 革の包丁って最初はもう使いづらくて、僕の場合は弟子入りした日に「まず包丁研いでこい」と洗面所に行き、そこでおりゃおりゃとやって見せに行くんですが「はい、全然だめ。やり直しー」というのを何度も繰り返して、初日は腕がパンパンになったのを思い出します。

 今もまだ綺麗に研げるとまでは全然いきませんが、それなりに切れるくらいまでには研げるようになったんじゃないかと思います。

 ちなみに現在の包丁達の立ち位置としては、一番左が薄くて柔らかい革を漉く時に使い、左から二番目が裁断専用、三番目がメインとなり、裁断もするし簡単な箇所の漉きなんかはまとめてこの包丁で行います。

 こうして見るとあれですね、やっぱり繰り返し研いで使っていると毎日ものっすごい微妙に先端が削れてきて、長さがこんなまちまちになるみたいです。

 通常、というか使わないときはケースに入って順番を待ちます。



ケースをね


 こんな感じで。


 この新入り君にはちょっと違う革でケースを作ろうかと。
 なんだかあれです。自分の道具って良いですよね。なんかとんでもなく愛着が湧いていて、グリップも削って自分仕様に変更してるときとかも結構至福だったりしています。

 ちなみにこれらは全て右利き用なんですが、今更左利き用の包丁って使えないです。
 いつもと見てる視点が変わるし、包丁の角度もこの右手用でインプットされているので今更動かせない感じになっちょるんです。


 いやー。 なにこれ。

 久々に、というか初めてなんじゃないのという感じの仕事のブログ。



 ウンコの話ばかりじゃなくて、たまにはこういうのも良いですよね、きっと。





ソーセージ


2010.03.03 Wednesday | category:チャビオ・カンナヴァーロ

やぁ


「やぁみんな。チャビ・カンナヴァーロだよ」

「この写真、前にも使ってたよね? ってな陳腐な意見なんかは気にしないでさ、今日はちょいと自慢話を聞いてもらいたくて出てきたってわけなんだな」


「うちの店で働いている山田ってのがいるんだけど、こいつがまた人の施しによって暮らしているような人間でね、可愛い女性へのプロポーズと、美味しいものを食べさせてやるぞっていう粋な計らいには遠慮しないことでお馴染みのしょうもない男なんだ」

「そんな彼の元に、今日もなにやら素敵なものが届いたみたいなんだべさ」



箱


「それが、これさ」

「長野県のお客さんからのものみたいでね、そこにはこう書かれてあるんだ。【メッツゲライ】。 そう、ドイツ語で「肉屋」って意味の言葉だね」


 これの包装をはがすと



包装を取ると



「こんな箱が出てきてさ。もうね、なんだか良いニオイがすんのよ」






はぁ〜



「くんくんくん くんくんくん すーはー すーはー すーはっはー」




うほ



「もう、たまらんじゃないですかこれ」

「ソーセージ。ドイツ製法のソーセージ」



すーはー



「食べたい 食べたい 食べたい 食べたい」




食べちゃいますね


「あいやー…。 この中に『犬用ソーセージ』ってのも入ってんだよ。 もうどうすれば良い? チャビって犬にあげるの? あげないよねー」


「現在、山田はこのソーセージをいくつか食べ、ビールとワインでべろんべろんになっていてね、それでも何かこういろんな人に見てもらいたいってことでパソコンってやつをぱちぱちやってるみたいなんよ」


「とにかくね、当然だけどスーパーで売ってるソーセージとは比べ物にならんです。本当ね、とんでもないです」



「いやー。なんかこうあれですね。何のオチも無いんだけど、とにかく本当にありがとうございました。酔っ払ったときに店のブログを書くもんじゃないぞということですね。それじゃあ皆さんおやすみなさい。山田と僕はこれからまた少し飲んで眠ってしまいますずらよ」





朝パン


2010.02.18 Thursday | category:チャビ

 パンを食べている。

 チャビは未だに人間の食べ物への誘惑に勝てず、パンを食べているとくんくんくんくんと執拗にニオイを嗅いで、カスが少しでも落ちたらすぐに食いついてやろうという魂胆丸出しでパンを持つ僕のすぐ真ん前に陣取ります。



パン


「山田お前、美味しそうなの食べてるね」




ぱん


「それ、美味しいんでしょ?」




パン



「うーん、おかげさまで鼻水が出てきましたねー」







ぱん



「ちょっと、ニオイだけ。ニオイだけで良いから。 ちょ、ちょっと」






パン



「美味しそうだねー 美味しいよねー 俺なんかいつもドッグフードだねー 美味しそうだねー 虐待だよねー」






パーン!



「鼻がもう、甘栗みたいになったアルよー。もう、パンくれやー」








グレート・ギャツビー的なアレとアレ


2010.02.15 Monday | category:いろいろ

 僕がまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、その頃働いていた鉄筋屋の年下の同僚がある忠告を与えてくれたけれど、爾来ぼくはその忠告を心の中でくりかえし反芻してきた。

「山田さん。あの、年配のおっちゃんいるじゃないですか」と、彼は言うのである。



あのおっちゃんて、鉄筋屋で働く為に生まれたきたんすよ



 その理由は簡単だった。

 その年配のおっちゃんの名前が 「鉄男」  だったからだ。
 たったそれだけのことをさも面白そうに語る年下の同僚は、髪の毛は黒く無く、顔中にいろんなピアスがあっていろいろとタトゥーが入っているようなタイプの人間だった。


 この話を思い出したというのもやはりきっかけがあって、僕はチャビとの散歩の中でまさにこの古い思い出と同じような状態に遭遇し、すぐに用意していたカメラを構えてシャッターを押したわけだ。

 その「富山の鉄男」とも言えるものというのは、これである。



耕運機



 そう。冬場には活躍の場が無い耕運機なのだが、そこに一つの名前がはっきりと記されていた。








耕二




 耕二




 果たしてこれは、この耕運機の持ち主の名前かと思ったわけだが、このきっちりとプラスチックのプレートで作られたネームを見る限り、恐らくはメーカー側の社長のセンスであろう。
 周りをイエスマンばかりで固めたワンマン社長は、その会議の席に着いて社員とのやりとりをしたはずである。



 そんなことを散歩しながら一人で考え、このくだらない妄想が終わった後、僕はまたちょっと昔のことを思い出した。
 その思い出というのは、かなり近い過去。去年の秋の話である。


 僕はそのとき、妹の結婚式の為に北海道へと一時帰省していて、時々ブログに出てきたりする僕の親父と二人で、車庫の中で雑談をしていた。
 その日はもうすでに結婚式が終わり、そろそろ富山へと戻るくらいの日だったはずである。

 父は高校を卒業してすぐに働き始め、その入社した会社を昨年定年退職し、完全にリタイアしてからは母と共に20キロとか30キロ単位のサイクリングを楽しんでいた。
 夫婦揃って新しい自転車を買い、父は楽しそうに「いやー。サイクリングは楽しいぞ。これだもん、やられた」などと嬉しそうに僕に話し、なるほど、そういった老後というのも楽しそうだなと僕は唯一決めていた老後の楽しみの一つ「盆栽」に、サイクリングを追加しようと思ったほどだ。


 そして寒くなってきたからそろそろ家に入ろうかとしていたときに、親父がいつになく真面目な顔をして僕にこう言うわけだ。


「あ、和史。あのな、ちょっとお前に話があるんだ」


(え? なに、急に真面目な顔して) と僕は思ったが、僕ももう30歳で兄妹たちは皆結婚をし、家庭を持っている。現実問題として、あと10年や20年が経った段階で両親だけの二人暮らしにさせておくというのもちょっと気がかりな部分は否めない。

 僕は20歳で地元を離れ、もう10年である。再来月には31歳だ。
 ここは一つ僕の方で何か出来るならと、ちょっとだけ腹に力を込め、冷静な顔で「え? なに?」と言った。


 すると親父は話づらそうに僕から視線を外し、特に用事が無いであろう自転車のハンドルをくにくにと触りながら小さく言うのだ。


「あのー…。 お前が時々書いてるブログってやつだけどな…」と。



 この段階で僕は何となくだが、何を言われるのかがわかった。

 僕は1のことを100くらいにして書くような大袈裟なタイプではないが、時々仮に家族であったとしても無遠慮なことを書くことがある。
 親しき仲にも礼儀ありという言葉もあるし、それは申し訳無かったなと思いながらも、念の為に最後まで話を聞こうと「うん。ブログね」と答えた。


「うん…。 あのブログってやつな…。 えーと、あまりこういうことを言うべきじゃないんだろうと思うんだけど」



「うん、なに?」




「あれだぞ」



「なに?」











もう少し、父さんのこと書いてくれても良いんだからな










 肉親からの、まさかの「もっと書いてよ宣言」





 このようにして僕は、ちゃんとした大人にならなければと強く思ったのでした。
 




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